- 初めての確定申告で、ブログ・アフィリエイトの副業が会社にバレないための納税方法は?
- 確定申告が必要か知りたい!申告しないとどうなるの?提出の期間はいつからいつまで?
- 確定申告に必要な書類は?どうやって確定申告の書類を作成・提出したら良い?
こんな疑問にお答えします。
今では副業をやっている人も多いですよね?ブログ・アフィリエイトで得た収益が増えてくると、気になって来るし注意しなければならないのが確定申告。
確定申告をしなかったことが発覚するとペナルティを受けてしまうので、必要に応じて必ず申告しましょう。
とは言え初めての確定申告は馴染みもないので、むずかしそうに感じる人も多いはず。
- いくらからやるのか?確定申告が必要かどうかの条件は?
- どうやってやるのか?必要な書類や提出期限は?
- 節税するにはどうしたら良い?経費で落とせるものは?
今回は備忘録としても使えるよう「納税方法や申告手順と注意点」について要点をなるべくわかりやすく具体的にまとめましたので、「副業が会社にバレないように申告する方法が知りたい!」という人は、ぜひ最後まで読んでください。
初めての人は必見【確定申告が必要な人】いくらから?
確定申告の義務が発生するのは、「年間20万円の収入または所得を超えたとき」です。副業で確定申告が必要になる基準を、詳しく見ていきましょう。
副業で確定申告が必要になる基準
副業には2パターンあり、ポイントをまとめました。確定申告が必要になる基準・条件は、下記のとおりです。
副業でアルバイトした場合
- コンビニでアルバイトした場合など
- 給与所得
- 年間の収入が20万円を超える (掛け持ちの場合は合計額)
個人でできる副業をした場合
- アフィリエイト、クラウドソーシング、ライター業、YouTube、ウーバーイーツなど
- 雑所得
- 年間の"所得"が20万円を超える
雑所得に当たらない副業
メルカリ、ヤフオク、フリマアプリなどで不用品を売って得た収入には、基本的に税金は掛からない。(譲渡所得と言う)
※ただし、事業としてやっている場合は確定申告が必要
【補足】上記以外は?
会社の年末調整ではできない控除を受ける人(医療費控除、ふるさと納税の寄付金控除など)は、所得20万円以下でも申請する。
副業アフィリエイト収益の確定申告をする人のポイントは、"所得"という言葉。会社員の人なら、年末調整で目にして覚えているのではないでしょうか。
正しい申告のためにも理解しておくべき大事な言葉なので、具体的に説明します。
収入・経費・所得とは
所得=収入-経費
※所得は"利益"を指す
「所得」とは、「収入から経費を引いた利益」のことです。
アフィリエイターにとって、経費にはどんなものがあるのか?具体例を紹介します。
これは経費で落とせる!アフィリエイターが計上できる経費に当たるもの
- サーバー、ドメイン、通信費
- サイト制作費(有料テーマ、外注費)
- ソフト代、有料画像素材の費用
- 家賃、電気代(事務所が自宅兼用であっても一部は可)
- 商材の購入費(アフィリエイトの情報商材など)
- 勉強のための書籍代、セミナー代、交通費
- 取材費、外注費
- 広告収入の振込手数料
- パソコン、作業デスク、椅子の購入費
- カフェで作業するときのコーヒー代
調べて見ると、「え?こんなものまで?」っていうものまで様々でした。
ただし、経費とは「事業を行う際に必要な費用」を指すので、売り上げに貢献していると明確に言える必要があります。
経費の範囲を超えた場合、税務署の調査により脱税と判断されペナルティが課されることもあるので、くれぐれもご注意ください。
確定申告をしなくていい金額
所得(利益)が20万円以下なら、確定申告は必要ありません。ただし、住民税の納税は必要です。
確定申告と住民税申告の違い
確定申告は所得税を清算するもので、所得税は国に納める税金のことです。国に納める税金なので、税務署で申告する必要があります。
一方、住民税申告は確定申告とは異なり市町村に納める税金なので、住民税は市役所などで申告します。
確定申告が必要ない人も、住民税の納税対象なら納めましょう。私はブログで年間15万円ほどの収益を得た翌年、実際に役場へ行って手続きして納税した経験があります。
「市区町村への住民税の申告手順や金額がいくらだったか気になる人」は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ併せて読んでみてください!
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確定申告の節税方法と注意点
所得(利益)が48万円を超えたら、「事業所得」として申告した方が節税メリットがあります。
やっている副業が事業に当たるかどうかは、「反復継続して収入を得ているか?」などの要素が加味されますが、事業に当たるのであれば、雑所得ではなく事業所得にすることで「青色申告」が適用可能に。
メリットについては下記の通りです。
青色申告のメリット
最大65万円の控除、赤字を3年間繰り越せるなどの節税
青色申告することで受けられる節税メリットは、大きなものがあります。毎月の収益が確実性の高いものであれば、手間はかかるものの検討すべき節税対策です。
ただし、会社員にとって注意すべき重要なデメリットもあります。
青色申告のデメリット
開業届の提出(=個人事業主)が必要で、失業のとき失業給付が受けられないことがある
これつまり、青色申告をするために開業届を出して個人事業主になった場合、本業の会社員から失業したとき失業給付が受けられないことがあるってことです。
青色申告は節税には大きな効果が期待できますが、「いつ会社を辞めるかわからない」「副業だけで生活できる収益は期待できない」っていう会社員にとってはかなりのリスクを伴います。
私はネットやYouTubeで「誰も責任を取ってくれないので、副業を安易に事業所得扱いにするのは注意すべき」と学んだので、個人事業主として家族を養える明確な自信が持てるまでは、手堅く白色申告でやっていく考えです。
【まとめ】確定申告が必要な人の判断基準と注意点
ここで一旦、確定申告が必要な人の判断基準と注意点をまとめておきます。
- 給与所得・・・給与(収入)が20万円を超えると、確定申告が必要
- 雑所得・・・利益(所得)が20万円を超えると、確定申告が必要
- 事業所得・・・利益(所得)が48万円を超えたら、青色申請で節税メリットが得られる(デメリットも考慮する)
確定申告が必要ない人
副業での雑所得が年間20万円以下であっても、市区町村へ住民税の申告は必要。
【確定申告の期間】いつからできる?期限はいつまで?
確定申告の提出期限は「2月16日~3月15日」
例:令和4年分の確定申告の受付や相談は、令和5年2月16日(木)から3月15日(水)まで。
※コロナ対策で期間を延長している場合もあるので、詳しくは税務署にお問い合わせください
確定申告をしないとどうなるの?
確定申告をしなかったことが発覚すると、ペナルティを受けるので注意しましょう。どのようなペナルティになるかは、違反の度合いによって変わってきます。
ペナルティの例
- 無申告加算税 15%または20%
- 重加算税 最大40%
- 延滞税 年利最大14.6%
※いろいろなペナルティがあるので、確定申告をする必要がある人は申告を必ずしましょう!
【重要】副業が会社にバレないように確定申告する方法
確定申告書の「住民税に関する事項」で、「自分で納付」を選択しましょう!
※サラリーマンの場合、住民税は何もしなければ給与から天引きされます。
会社に副業がバレてしまうパターンの多くは、確定申告するときに副業収入分の住民税を会社に通知してしまうことです。
副業の分の住民税は会社に通知が行くようにするのではなく「自分で納付」することで、納付書が自分の家に届いてコンビニで払う形などになるので会社にバレないための対策になります。
詳しくは後述しますので、ぜひお忘れなく!
【確定申告の書類作成にかかる時間(所要時間)】
確定申告に必要な作業時間は平均で752分(12時間32分)と言われており、詳しい内訳は下記の通りなのでご参考まで。
アメリカン・エキスプレス・インターナショナルが2022年2月に実施した調査で、自分自身で確定申告をする全国の自営業・フリーランス(事業年数4年以上:400人、事業年数4年未満:200人)を対象に行われました。
確定申告に必要な作業について、それぞれどれくらいの時間がかかるか聞いたところ、最も時間がかかるのが、「源泉徴収票や領収書など必要書類のとりまとめ」(129分)で、以下「データの集計」(127分)、「集計結果の記入や入力」(121分)となりました。その他の作業も含めて、確定申告のために必要な作業時間は平均で「752分」かかることが分かったといいます。
出典:神戸新聞NEXT
主に必要書類のとりまとめとデータ収集に時間がかかる調査結果です。まとまった時間を作ってから取り掛かることをオススメします。
【副業の確定申告のやり方】必要な書類の確認から納税方法まで
確定申告の方法は、主に3つあります。
- 税務署で申告 (相談も可能)
※相談できる時間は、原則平日AM8:30~PM5:00で、土日対応はしていない
ただし、確定申告シーズンは例外として土日も受け付けている場合があるので、希望者はあらかじめチェック - e-taxで申告
※自宅でできる反面、事前の準備に手間がかかる - 国税庁のHPから申告
※好きな時間に自宅でできるうえ、初めてでも比較的にカンタン
それぞれ一長一短あるなかで、今回は「③国税庁のHPから申告」で、副業が会社にバレないための納税方法と手順を解説します。
確定申告に必要な書類と持ち物
確定申告で必要になる書類と持ち物です。
- 源泉徴収票
※会社からもらう - 副業に係る雑所得の金額の計算表(国税庁のHPからダウンロード)
※提出する書類ではないので、経費の額や利益の額がわかるのであれば作る必要はない
※経費について・・・普通の副業であればどの種類で何を使ったかまで必要ではないので、合計金額がわかればOK - パソコン or スマホ
※手書きでも可能だが、計算などが面倒 - マイナンバー
※番号がわかればOK (マイナンバー「カード」はなくてもOK) - 印鑑
確定申告の方法と手順
副業アフィリエイトの収益を、国税庁のHPから確定申告する一連の手順を解説します。
国税庁のHPから申告開始
「確定申告」と検索して、確定申告書作成コーナーに入る (国税庁のHP「確定申告特集」からも入れる)
「確定申告書等の作成はこちら」をクリック
「作成開始」をクリック
「印刷して提出」をクリック ※一番簡単なので、初めての人にオススメ (e-TaxはマイナンバーカードやID・パスワードが必要)
プリンタの動作確認と利用規約に合意を進み、「所得税」を選択
「作成開始」ボタンをクリック
生年月日を入力し、「申告内容に関する質問」に回答
副業を雑所得として申告する場合 (アフィリエイトなど個人でできる副業をやっている人の申告方法)
「給与以外に申告する収入はありますか?」→はい
「税務署から青色申告の承認を受けていますか?」→いいえ
「税務署から予定納税額の通知を受けていますか?」→いいえ
※違う回答になる人は変えていく
【源泉徴収票の入力】に進む
源泉徴収票の入力
「収入金額・所得金額の入力」で、「給与所得」の「入力する」をクリック
「書面で交付された年末調整済みの源泉徴収票の入力」で「入力する」をクリック
源泉徴収票を見ながら給与所得を入力し、「入力内容の確認」から「次へ進む」をクリック
【雑所得の入力】に進む
雑所得の入力
「収入金額・所得金額の入力」に戻るので、「給与所得」が入力されていることを確認する
「雑所得(業務・その他)」の「入力する」をクリック
「雑(その他)所得の入力」の「入力する」をクリック
「項目」→その他
「業務に該当しますか」→はい ※暗号資産(仮想通貨)の利益の場合は「いいえ」
「収入と必要経費」→「副業に係る雑所得の金額の計算表」を元に入力
「源泉徴収額」→支払調書の源泉徴収額 ※支払調書がない人は入力しない(ない人の方が多い)
※副業を複数やっている人は、「続けてもう一件入力」で入力していく
入力できたら、「入力内容の確認」をクリック
確認画面で入力内容を確認したら「次へ進む」をクリック
「収入金額・所得金額の入力」に戻るので、「雑所得」が入力されていることを確認する
「入力終了(次へ)」をクリック
所得控除の入力
「所得控除の入力」に移るので、申請したい控除があればここで入力する(医療費控除・寄付金控除など)
「税額控除・その他の項目の入力」に移るので、申請したい控除があればここで入力する(住宅ローン控除など)
計算結果の確認と住民税の徴収方法の選択
「計算結果確認」に"納付する金額"が表示されるので確認する
「住民税等入力」で「住民税・事業税に関する事項」をクリック
「給与・公的年金等以外の所得に係る住民税の徴収方法の選択」で「自分で納付」を選択する ※【重要】
「税金の納付方法」を確認し、「住所・氏名・マイナンバー等」を入力する
「確定申告書B」のPDFを保存してプリントアウトし、提出用の帳票に押印する(控用は保管)
「本人確認書類」を添付して、税務署へ持参か郵送する
※最寄りの税務署は国税庁のHPで調べられる
【まとめ】確定申告で副業が会社にバレないための手順と納税方法
今回は、初めての人が困らないように「確定申告で副業が会社にバレないための手順と納税方法」について解説しました。
確定申告は時間と手間がかかりそうで不安になる人も多いと思いますが、正しいやり方で申告すれば初めてでもキチンとできるようになっています。
「どうしても自分ではむずかしい・・・」と言う人は、前述のとおり税務署で相談しながら申告する方法もありますので、期日までにしっかり申告してください!
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