- IT企業に勤めてないけど、一発合格したい!ITパスポートのおすすめ勉強法を教えて?
- 初心者・初学者・非エンジニアにもおすすめな、効率よく学習できた勉強方法は?
- 過去問の暗記は有効?実際の試験問題はむずかしい?
企業サイトで紹介される勉強法は理想的だけど、実際のところ具体的にどんな勉強方法がおすすめか?自分の学習方法は効率が良いのか?気になっちゃいますよね。
受験者が年々増えている国家資格のITパスポートは、勤め先がIT企業ではない会社員の合格者も多く、受験者は年々増えています。
かくいう私もIT企業への勤務経験のない会社員ですが、独学でITパスポートの試験勉強を続け、非エンジニアのくせしてまんまと一発合格できました。
書籍やネット・SNSで紹介されていた勉強法をいろいろ試してきましたが、効率の良い勉強法もあれば、実際の試験では通用しにくい(=実践的でない)勉強法があったと感じたのもホンネです。
非エンジニアでも一発合格できた学習のコツとリアルな試験を受けての反省点から、ITパスポートのおすすめ勉強法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
そもそも、ITパスポートってどんな資格?
ITパスポートとは、ITに関する基礎的な知識を証明できる国家資格です。
試験は情報処理推進機構(IPA)が実施し、経済産業省が認定します。
誰でも受験でき、年齢・性別・学歴・国籍など、受験に必要な資格はありません。
国家資格と言うと"むずかしそう"と思いがちですが、合格率は51.6%(2022年)ほどで「事前にしっかり勉強すれば、一発で合格できる」ので安心してください。
とは言え、勉強しなくても合格できる資格ではありませんから、甘く見ないようにしましょう。
ITパスポート試験の概要|どんな問題が出る?
ITパスポート試験の概要と試験形式、合格基準は以下のとおりです。
ITパスポートの問題は、「ストラテジ系」「マネジメント系」「テクノロジ系」の大きく3つの分野に分類されています。
ストラテジ系
ストラテジとは「戦略」のことです。経営者の仕事に関する内容で、企業活用、法務、経営戦略、システム戦略などが含まれます。
マネジメント系
マネジメントとは「管理」のことです。管理職の仕事に関する内容で、開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメントなどが含まれます。
テクノロジ系
テクノロジとは「科学技術」のことです。コンピュータの仕組みに関する内容で、コンピュータの基礎理論、コンピュータシステム、技術要素(データベース、セキュリティ)などが含まれます。
ITというと技術的なイメージが強いかもしれませんが、ITパスポート試験全体の割合で言うと実はテクノロジ系以外の問題の方が多く出題されています。
すべての分野で正解率が30%以上でないと合格できないので、得意な分野だけに偏らず全体的に学習するのが大切です。
試験会場と実施時期
試験会場は全国47都道府県に100か所以上あり、実施日は各会場でさまざまです。地域によっては月に数回のところもあれば、月に1回の実施のみで予約が込み合うことも。
参考までに紹介すると、私が受験した地元(田舎)の会場では月に1回のみの開催でした。席数は最大でも17席で2カ月先まで空席がなく、3カ月以上先に見つけた枠(すでに残り2席)に申し込むことに。
あらかじめあなたが受験したい会場を選び、事前に希望の試験日をチェックしておきましょう。
ITパスポート試験のCBT方式とは?
ITパスポートは筆記試験ではなく、CBT方式で受験します。
CBT方式とは
CBT方式(Computer Based Testing 方式)とは、コンピュータを利用して受験する方式です。
ディスプレイに表示された問題を、マウスを使って回答していきます。
ちなみに電卓は禁止されており、腕時計も付けたままでは受験できません。
ITパスポート合格までの勉強時間の目安
ITパスポート試験に合格するまでの勉強時間は、平均して150時間ほどと言われています。
これは1日あたり1.5~2時間程度として、3カ月ほど続けた場合の勉強時間に相当するのです。
基礎知識がある人なら100~150時間ほど、IT知識のない人は180時間を目安にすると良いでしょう。
非エンジニアの私はおよそ3カ月の期間で、平日に1~2時間、休日に3~4時間ずつ勉強しました。
初心者であれば、1か月あたり60時間、つまり1週間で15時間を目安にするのがおすすめです。
勉強にしっかり取り組みたいあなたへ
受験日は決まっていますか?すでに申し込みが完了している人は、この章はすっ飛ばしてください。
まだ申し込んでいない人は、現実的な勉強期間を見越した日程で、今スグ申し込んでおきましょう!
ITパスポート試験の申し込みは、こちらからどうぞ。
勉強にしっかり取り組みたいなら、期日を設定するのが重要です。明確な目標を持つことで、あなたの生活の優先度を守ろうと意識できるし、モチベーションの維持にもつながるはず。
申し込んだからには受験料の7,500円と書籍代をムダにできない!とばかりに、私も勉強を継続できました。(笑)自らリスクを背負って追い込むことで怠けグセ対策になったり、勉強中も適当にズルズルながさず集中できたりしたので、結果的にコスパがよかったのも事実です。
せっかく勉強するなら効率よく学んで、実りあるスキルアップを目指してください。
実際の試験に向けた学習【ITパスポートおすすめ勉強法】10選
せっかく勉強するなら、限られた時間のなかで効率的に学びたいものですよね?
リアルな試験を受けての反省点を踏まえ、実際のITパスポート試験に向けたおすすめ勉強法を紹介しますので、ぜひ試してあなたに合った方法を見つけてください。
- 書籍は複数回、繰り返し読み"理屈で"理解を深める
- 過去問道場を活用して、過去問のほかオリジナル予想問題にも挑戦
- インプットとアウトプットは「3:7」を意識
- 就寝前の10分~30分を暗記・インプットに充てる
- 朝活で問題を解きアウトプットしつつ理解度をチェック
- 勉強は集中型より分散型がおすすめ
- 学習時間と休憩時間は「25分:5分」が絶妙(ポモドーロ勉強法)
- 過去問を何度も解いてCBT方式の試験に慣れておく
- スキマ時間にスマホアプリを有効活用
- 忘却曲線を意識して"効率の良いタイミングで復習"する
書籍は複数回、繰り返し読み"理屈で"理解を深める
学習用の書籍を"複数回"読むことで、できるだけ"理屈"で理解を深めるのがおすすめです。
なぜなら、理屈で覚えておく問題文や使われる用語が変化しても対応しやすいから。
特に私のような非エンジニアや初心者にとって、ITパスポートは出題範囲が想像以上に広いと感じるはずです。
書籍からインプットしていくときは、最初からすべてを丸暗記していくのはおすすめしません。
あくまで試験の合格基準は60%以上なので、完璧に覚えなくても合格できることもお忘れなく。
まずは軽い気持ちで一読して過去問を解き、わからないところを再読すると効率が良いでしょう。
ちなみに私が勉強した著書は、「いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書」という一冊だけでした。後述する無料アプリの「ITパスポート 絶対合格の問題集」と併せて利用するのが超効果的。
"この一冊で確実に合格"とうたっているだけあって、出題範囲や頻出問題を定型的に学べるのでコスパ最強だと信じています。ありがとうございました!
過去問道場を活用して、過去問のほかオリジナル予想問題にも挑戦
ITパスポート試験のための学習サイトを活用する方法も、非常におすすめです。
無料でも利用しまくれる!ので、過去問を解きまくったりオリジナル予想問題にも挑戦してみたりしてください。
人気の学習サイト「ITパスポート試験ドットコム」の"過去問道場"をおすすめします。
オススメする3つの理由
- ITパスポート試験の過去問(2,400問)で、網羅的に対策できる
- 解説付きなので、理解度をより深められる
- PCやスマホ、タブレットを使ってスキマ時間にサクッと取り組める
メンバー登録(無料)して受験日を入力しておけば試験日までの残りの日数が表示されるので、取り組むたびに実感が湧いて高いモチベーションを維持しやすいのも◎です!
インプットとアウトプットは「3:7」を意識
「インプットとアウトプットは『3:7』を意識」―これがITパスポート試験合格の鍵です。知識の取り込み(インプット)とそれを活かすスキルの磨き(アウトプット)を3:7の割合で行うことで、勉強が効果的になると言われています。
新しい知識を吸収するだけでなく、それを問題解決や実践に応用することが肝要。アウトプットに重点をおくことで理解が深まり、知識が定着します。
定期的な振り返りも重要で、学習した内容を振り返って不明点をクリアにすることで、次のステップに進む前に基礎を確認できます。効率的な学習のために、「3:7」のバランスを保ちながら、ITパスポート勉強に臨んでください。
就寝前の10分~30分を暗記・インプットに充てる
毎日忙しくて勉強時間の確保がむずかしい・・・という人にもおすすめなのが、就寝前の10~30分を暗記・インプットに充てる作戦です。
資格試験の有名なテクニックのひとつで、人間の脳の仕組みを利用しています。
その日に学んだことを脳が睡眠中に整理して記憶に定着させるので、就寝前の効率よく暗記・インプットできるんですね。
私はほとんど勉強時間を作れなかった日も、就寝前に書籍を読むなどして記憶に刻み続けることで暗記でき、気付けば習慣になっていました。
睡眠時間を削って勉強するのが苦手だったり効率を重視したりする人は、ぜひ試してみてください。
朝活で問題を解きアウトプットしつつ理解度をチェック
前述の就寝前の暗記・インプットに続いて、朝活で問題を解いてアウトプットするのもおすすめです。
私はこれで、苦手分野の問題の理解度を高められたからです。
脳内がスッキリしていて、かつ誰にも邪魔されない最強の時間、それが朝活タイム。(笑)
集中して取り組めるので、過去問などを解いて自分の記憶や思考を確認しつつ理解度を高めましょう。
低血圧で朝が苦手だった私は、就寝時にカーテンやブラインドを少し開けておくことで、明け方に朝日を浴びて覚醒するという秘技を編み出したので紹介しておきます。
やってみると意外と続けられるもの・・・というよりむしろ効率の良さに気付いてからは、朝活を有効利用する重要さを実感してきました。
日頃から忙しくて時間を作るのがむずかしい!ムリ!って人こそ、ぜひチャレンジしてみてください。
勉強は集中型より分散型がおすすめ
勉強法において、集中型よりも分散型のアプローチが効果的とされています。長時間一気に学習するのではなく、短い期間を設けて分けて学ぶことで効果が高まる、ということです。
分散学習は情報の定着を促進し、記憶の定着度が向上します。毎日少しずつITパスポートのテーマに触れ、学習内容を継続的に復習することで深い理解が生まれます。
分散学習の際には、スケジュールを立て、毎日コツコツと進めることがポイントです。勉強時間を休日だけに集中させるより、できるだけ平日にも分散させるようにしましょう。
急いで覚えるよりも、定期的に復習することで知識の定着が図れます。ぜひ勉強時間を分散型に切り替えて、ITパスポート試験への準備を進めてみてください。
学習時間と休憩時間は「25分:5分」が絶妙(ポモドーロ勉強法)
効果的な学習法の一つとして、「学習時間と休憩時間は「25分:5分」にする」のもおすすめします。25分間の集中学習の後に5分間の休憩を挟むことで、集中力を維持しやすくなるからです。
このサイクルを繰り返すことで、疲労を軽減しつつ長時間の学習が可能となります。また、休憩中にはストレッチや深呼吸を取り入れ、リフレッシュすることも効果的です。
Youtubeで「ポモドーロ」と入力するとタイマー設定された動画がたくさん見つかるので、有効活用してください。恐ろしく集中できて、2時間~3時間があっという間!ということが、私は多々ありました。
学習時間と休憩時間のバランスは成功への鍵です。ぜひ「25分:5分」のサイクルを導入して、効果的な学習スケジュールを構築してみてください。
過去問を何度も解いてCBT方式の試験に慣れておく
過去問を何度も解いてCBT方式の試験に慣れておくことも、非常に重要です。実際の試験では時間制限(120分/100問)もあるので、勉強するときとは違います。
実際の試験では画面上に残り時間が表示されますが、慣れないうちは1問あたりにかかった時間を気にしすぎるあまり集中できない&気が散った分だけタイムロスという苦渋を味わったのは、私です。(笑)
実際に受けた試験のときも、9割以上の受験者が最後の最後までポチポチとクリックし続けていました。私を含め、"時間的な余裕はなかったという受験者が実に多かった"と言えます。
過去問の疑似体験はこちらからダウンロードできるので、ご参考まで。本番の環境に慣れておくためにも、CBT方式の過去問の試験に何度か挑戦しておきましょう。
スキマ時間にスマホアプリを有効活用
ITパスポートの勉強時間を作るためにも、分散型の勉強法を取り入れるためにも、スマホのアプリでスキマ時間を有効活用するのはとても効率的です。
通勤・通学時間のほか、ちょっとした待ち時間や休憩時間にも利用できるし、例え誰かに覗かれても恥ずかしいこともありません。(笑)
アプリはたくさんあるので、逆に選べない!自分に合うアプリが見つからない!という人におすすめしたいのが、「ITパスポート 絶対合格の問題集」で、もちろん無料で利用できます。
オススメする3つの理由
- 操作感がスムーズで使いやすく、解説や表示もわかりやすいから
- 開くたびに受験日までの残り日数が表示されたり、挑戦した問題数や正解率もわかったりしてモチベ維持しやすいから
- スマホ画面の上端に時計(現実の時刻)が表示されていて、常にチェックできるから
無料アプリとは言え、せっかく利用するなら操作感や画面の見やすさ・解説の理解のしやすさは重要です。また、過去問を解いた問題数や正解率なども記録されるので、モチベーションを維持しやすいのも嬉しいポイント。
ブックマーク機能も搭載しているので、間違えた問題のほか、まだ自信がなくて再挑戦したい問題を記録できます。私はこれを活用して、試験日直前に"自分が間違えやすい問題だけ"を集中的に復習できました。
前述の書籍「いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書」の著者が監修しており、初心者にもわかりやすく徹底解説しています。「いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書」を買った人は、今すぐダウンロードしてしまいましょう!(笑)
忘却曲線を意識して"効率の良いタイミングで復習"する
"エビングハウスの忘却曲線"を意識して、効率の良いタイミングで復習するのもオススメです。
忘却曲線とは、学習後に情報が急速に忘れ去られる傾向を指します。この曲線を逆手に取り、「効率の良いタイミングで復習」することで、記憶の定着度を飛躍的に向上させることができます。
これすなわち、復習時間の節約にもつながるわけです。めっちゃおトクと言えます。
学習した内容を定期的に復習することで記憶情報の消失を防ぎ、知識をより確実に蓄積していくことが可能です。ITパスポート試験の勉強では、学習したテーマに対して適切なタイミングで復習を行いましょう。
計画的に復習を行うことで、一発合格に向けて確実なステップを踏むことができます。ぜひ忘却曲線を味方につけて、効率的な学習を実現してみてください。
実践的でなかった勉強法に注意?実際の試験から逆算した失敗談・反省点
ここで、私が勉強法として試して実践的でないと感じた勉強法と、実際の試験から逆算した失敗談と反省点を紹介します。
- ノートやテキスト等へのメモは相性の良くない人も
- 過去問と回答の"暗記"は逆効果!?
書くことで覚えるタイプの人は多いと思いますし、私自身もそうだと思っていました。ひとつの単語を正確に覚えようとしてノートやテキスト等へメモを取る勉強法を試してみましたが、ITパスポートの勉強に於いては相性が良くないと感じたのです。
なぜなら、書籍やアプリのほか過去問などの情報源によって用いる用語や説明の仕方が異なるから。せっかく頑張って覚えてたところでちょっと違う言い回しの問題が出てくると途端にわからなくなってしまうので、時間が掛かるわりに結果に結びつきにくく非効率と判断しました。
それなら、メモ書きしている時間を使ってひとつでも多くの過去問を解くことや、関連性の強い重要な単語を身に付ける方がコスパが良いと感じましたので、ご参考まで。
また、過去問を何度も何度も繰り返し解きまくってきたことで、問題文を読むだけで選択肢を見なくても答えがわかるようになりましたが、これも行き過ぎると逆効果かもしれません。
なぜなら、私は受験の1週間前の時点でその状態になりましたが、答えを暗記してしまったことで、問題の言い回しが少し違うだけで急につまずくようになってしまったためです。問題文に含まれるキーワードだけを探して暗記していたのが原因でした。
こうした失敗をしないために、関連する用語だけでなく、理屈でもしっかり覚えるように心がけましょう。
【ITパスポートおすすめ勉強法10選】本気で役立った一発合格術
今回は、「ITパスポートのおすすめ勉強法」について、実際の試験から逆算して解説してきました。効率の良い勉強法を活用することも大切ですが、期日(受験日)を決めてしっかり継続することはさらに重要です。
以下の記事では、"試験前に予想していた通りの点と、予想とは異なる状況も経験したこと"について紹介しているので、「実際のITパスポート試験に、どんな問題が出題されたか気になる」「試験内容から逆算した独学のコツを知りたい」と言う人は併せて読んでみてください。
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