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学習 対処法

サラリーマンの忖度が気持ち悪いのはなぜ?アドラー心理学に学ぶ心得

  • 日本のサラリーマンは”忖度”ばかりで気持ち悪い・・・度を越してヘコヘコするのはなぜ?
  • 同じサラリーマンとして不快だし疑問・・・忖度する人の特徴は?
  • まわりの人も同じ気持ちだろうか・・・解決策や生き方のヒントを教えて?



日本のサラリーマンが"忖度"ばかりしていて気持ち悪い!と不快に思ったことって、ありませんか?私は、あります。もう、ほぼ毎日あります。(笑)度を越した忖度を見るたび、同じサラリーマンとしての疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。

サラリーマン社会においては相手の立場を尊重して円滑なコミュニケーションをとるために、忖度がしばしば見られます。忖度とは、他人の意図を察して行動することです。言葉の意味だけであれば悪くない、というよりむしろポジティブなイメージすら感じられるかもしれません。

しかし、この忖度がときには周囲に不快感を与えたり、人間関係を悪化させたりすることすらあります。さらには、忖度が行き過ぎると自分の意見を押し殺したり、自分の価値観を曲げたりしてしまうことすらあるので注意が必要です。

今回は、忖度ばかりするサラリーマンが気持ち悪い理由について、"勇気の心理学"とも呼ばれるアドラー心理学から学ぶべき解決策を紹介しますので、ぜひ生き方のヒントを見つけてください。


日本のサラリーマンの忖度が気持ち悪い?頭おかしいと言われる理由と3つの主な行動


なぜ、サラリーマンの忖度は気持ち悪い、頭おかしいと言われるのでしょうか。その理由は、忖度が「他者依存」の態度だからです。

忖度をする人は自分の意見や考えを主張せず、上司や先輩の意図を察して行動します。これは自分の人生を自分でコントロールしようとしない態度であり、周囲からすると頼りないと思われることもあるでしょう。

また、忖度は「自己犠牲」の態度でもあります。忖度をする人は、自分の利益よりも上司や先輩の利益を優先します。これは自分の人生を犠牲にして他人のために生きようとする態度です。不自然に感じられることも少なくありません。

忖度サラリーマンの行動



具体例として、以下に3つの主な行動を挙げてみます。

  1. 自分の意見を押し殺す



忖度をするということは、自分の意見を押し殺すこととも言えます。上司の意図を察して行動するためには、ときには自分の意見を言わずに上司の意見に従う必要がでてくるでしょう。

他者からの評価を求めての行動です。個人の評価を何より優先させる「イエスマン」ほど、見苦しいものはありません。

また、残念なことに日本の会社で出世する人の多くは、実力や求心力が高いのではなく"アピールが上手くいった人"です。人事や組織は業績だけでなく、周囲の人たちのモチベーションにも大きな影響を与えます。

  1. 組織の活力を削ぐ



忖度が行き過ぎると、組織の活力を削ぐことになります。忖度をするということは、自分の意見を言わずに上司の意見に従うことです。そのため、組織内での意見の交流がなくなり、新しいアイデアが生まれにくくなります。

また、忖度をする人は上司に気に入られるために自分の意見を偽ったり、平気な顔そして嘘をつくことも。こうしたことにより組織の信頼関係が崩れ、場合によっては組織や会社から離れてゆく人が出てきてしまうかもしれません。結果的に、組織全体のパフォーマンスが低下するでしょう。

  1. 責任逃れを助長する


忖度をする人は、自分の意見を言わずに上司の意見に従うため責任逃れをしやすくなります。何か不都合なことが起きても、上司の指示に従って行動しただけだと言えば自分の責任を逃れることができるからです。そのため、忖度をする人は失敗したときでも責任をとろうとしなくなる傾向も。

あなたの周りにもいませんか?責任は誰かになすりつけて手柄だけもらっていくタイプは、同様の手口を何度も繰り返す危険性が高いです。

忖度する人(サラリーマン)7つの特徴



まわりから嫌われがちな忖度をする人には、どんな特徴があるのでしょうか?過度な忖度する姿に不快感を抱く人にとって、警戒すべきサラリーマンの具体例を経験値と併せて紹介します。

  • 野心や下心を持っている
  • 応用力がある、口が達者
  • あいまいな表現を都合よく解釈するが、自分からはハッキリ断言しない
  • 周囲からの評価を異常なほど気にする、承認欲求が強い
  • 手段を選ばない(正攻法にこだわらない)
  • 忖度しない相手は苦手
  • 実は自己中心的(利己主義者)



さまざまな特徴があるので、すべて該当するとは限りません。いくつかに思い当たる節があれば、気を付けておくべきという所感です。

忖度するサラリーマンは正攻法にこだわらず、手段も選ばず、何かしらの野心や下心を持っている場合が多いでしょう。出世による地位や名声も、そのひとつかもしれません。また口が達者で応用力があり、コミュニケーション能力が高いのも特徴です。

あいまいな表現を自分の都合の良い形で捉える傾向も。会議での"言った言わない"や微妙なニュアンスを含む議事録などに、好んで突いてくることも少なくありません。自らは責任を取りたくない願望も強く、自分の発言やメールには細心の注意を払い、明確な断言を避けることも多いでしょう。

上司や周囲からの評価に固執するのは、承認欲求が強すぎるからと言えます。自己肯定がきちんとできている人であれば、過度な忖度をする必要がありません。

忖度しない相手を苦手とする理由は、自分の意見や考えを否定されたり仕事ぶりや価値を低く見られたりしているように感じるからです。日本では忖度がコミュニケーション術のひとつとして使われますが、アメリカなどの海外では通用しないでしょう。

サラリーマンの忖度は相手のためにするように見えますが、実は自己中心的(利己主義)の可能性もあります。「嫌われたくない」という気持ちは「自分が傷つきたくない」という心理からきているものです。自分を守り、自らの利益を手に入れるために忖度しているとも言えます。

普段から上司にヘコヘコしてる人ほど、部下に対して偉そうに振舞うタイプ・・・あなたの周りにも、いませんか?

アドラー心理学から学ぶ大切な心得



アドラー心理学とは、幸せになるための心理学です。日本では、書籍「嫌われる勇気(岸見一郎(著))」で広く知られるようになりました。アルフレッド・アドラーは、「悩みはすべて、対人関係にある」と説いています。

自分の中での悩みと考えていても、実は他者からの影響を受けているものだということです。忖度するという行為については、特に「劣等コンプレックス」の影響が強いでしょう。劣等コンプレックスとは、"他者と自分とを比較して、自分は他人よりも劣っていると主観的に思い込む劣等感をネガティブに捉えた状態"のことです。

他者と比べることで"上下"や"優劣"でものごとを考えていても、心の平穏は永遠に訪れません。これを「縦の関係」と呼びます。

本当に心の底から相手のことを思うのであれば、忖度ばかりのイエスマンで居続けるのが正しいはずがありません。人の目ばかり気にしている人は、自分のことばかり考えている人です。

アドラー心理学では、「縦の関係」ではなく「横の関係」をを作るべきだと説いています。なぜなら、上下関係を捨てない限り対人関係はうまくいかないからです。忖度の逆で上から目線で横柄な態度をとるのも、こうした心理が働いていると見て間違いないでしょう。

忖度は自分の意見や感情を押し殺して、自らの価値観を曲げる行為です。自分の意見を主張することは周囲と対立するリスクもありますが、自分の人生を生きるためには必要であることも忘れてはいけません。日本のサラリーマンがより充実した人生を送るためには、忖度をなくし自分の意見を主張できるようになることが重要です。

【まとめ】サラリーマンの忖度が気持ち悪いのはなぜ?アドラー心理学に学ぶ心得



今回は、サラリーマンの忖度が気持ち悪い理由とアドラー心理学から学ぶべき大切な心得について紹介してきました。自分はまわりに嫌な思いをさせないように努めることは大切ですが、心理背景を知ったり解決策を持っておいたりすることはさらに重要です。

以下の記事では"サラリーマンが偉そうな態度をとる心理と対処法"について解説しているので、「広く社会的な視点を持って、働き方や価値観の疑問を解消したい」「偉そうな態度をとる人間の心理を知っておきたい」と言う人は、こちらもぜひ併せて読んでみてください。

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