【製造業の楽な部署】未経験者にオススメしたい選び方と注意点

• 製造業の楽な部署が知りたい！自分に合うのは、どこだろう？
• 肉体的にも精神的にも負担が少ない部署が良い！未経験者におすすめの選び方を教えて？
• 製造業って休日出勤や残業が多いイメージ･･･実際の業務ってどんな感じ？

製造業の仕事は、肉体労働が中心で残業が多いというイメージがありませんか？特に製造業が未経験の人は、初心者にもできる仕事で楽な部署を探してみたくなりますよね。

中小企業を3度の転職した製造業一筋25年の私は、これまでの経験の中で楽な部署があることを見てきました。結論としては、「製造業の楽な部署は、あなたの希望や適性によって決まる」ということ。

楽しいと思うことや許容できることが、人によって異なるからです。あなたにとってどんな部署が"楽"と思えるかを考えて選ぶことをオススメします。

今回は「製造業の楽な部署」について、未経験者にもオススメな選び方と注意点を筆者のリアルな経験値や失敗談も併せて解説していきますので、ぜひ参考にしてください！

【工場・製造業の部署】一般的な部署の例

工場・製造業にはどんな部署があるのでしょうか。会社ごと業務形態によってさまざまありますが、製造業の一般的な部署は以下のとおりです。

• 経理部
  • 会社の財務状況を管理する部署です。
  • 売上や費用の管理、会計処理、税務申告などを行います。
• 総務部
  • 会社の総務的な業務を担当する部署です。
  • 人事、労務、法務、資材管理、安全管理、広報などを行います。
• 営業部
  • 会社の製品やサービスを販売する部署です。
  • 顧客との商談、受注、販売管理などを行います。
• 設計部
  • 会社の製品を設計する部署です。
  • 製品の形状、構造、機能などを設計します。
• 生産管理部
  • 会社の製品を製造する工程を管理する部署です。
  • 生産計画の立案、原価管理、品質管理などを行います。
• 製造部
  • 会社の製品を製造する部署です。
  • 機械や設備を操作して製品を製造します。
• 組立部
  • 会社の製品を組み立てたり、検査したりする部署です。
  • 製品の組立や検査を行い、品質を保証します。

• 研究開発部
  • 新製品の開発や、既存製品の改良を行う部署です。
  • 自社で開発する製品を持つ会社に多くあります。
• 品質管理部
  • 製品の品質を管理する部署です。
  • クレーム対応や再発防止も行います。
• 物流部
  • 原材料や製品の輸送や保管を行う部署です。
  • 国内輸送のほか、海外輸送を扱う企業もあります。
• 購買部
  • 原材料や製品の購入を行う部署です。
  • 生産管理部と連携を取る、あるいは複合的に対応する場合も。
• マーケティング部
  • 製品の販売戦略を立案する部署です。
  • 市場調査や販売促進のほか広告宣伝の業務を担います。

これらの部署は製造業の各工程を支え、会社の円滑な運営に欠かせない存在です。

あなたはどのタイプ？工場・製造業の楽な部署の選び方と注意点

工場・製造業での楽な部署の選び方は、あなた自身にとって許容しやすい(負担になりにくい)業務を目指すことをオススメします。製造業といっても製造品目や会社のほか部署によって業務内容は実に様々だからです。

ぜひ、自分の適性や目標と照らし合わせてチェックしてください。

1. 事務系の仕事を選ぶ

事務系の仕事は、肉体労働や残業が少ない傾向にあります。体力に自信がなかったり残業をなるべく避けたかったりする人におすすめで、具体的には、営業事務、経理事務、人事事務、総務事務などです。

未経験者やパートの採用も多く見られます。これらの仕事はパソコンを使ったデータ入力や書類作成が中心なので、特別なスキルや経験がなくても比較的はじめやすい部類と言えるでしょう。

ただし、あまりにも単調すぎる作業(パソコンでの簡単な入力など)は、将来性の観点で不利になる可能性が高いので注意してください。詳しくは後述します。

2. 夜勤や土日出勤のない仕事を選ぶ

夜勤や土日出勤は手当が付いて給料は高くなる傾向にありますが、体力的にも精神的にも負担が大きいもの。そのため、夜勤や土日出勤のない仕事を選ぶのも楽な部署を選ぶポイントです。

夜勤や土日出勤のない仕事は、製造業の中にもたくさんあります。求人情報をチェックしたうえで、直接お話を聞くと明確になるでしょう。

夜勤がなく基本的に土日出勤はないとしていても、繁忙期などでどうしても残業せざるを得ない場面があるかもしれません。残業や土日出勤をより少ない仕事を希望する場合は、製造工程で最下流でない部署を検討してみてください。

製造業での最終行程は出荷納期が決まっていてスケジュールがタイトになることから、残業や休日出勤が多くなりがちなためです。出荷納期は基本的に社内ではなく、顧客の要望や受注条件で決まります。例え材料が調達・配膳されるのが遅れても、出荷納期を厳守するために最終行程が遅くまで残業したり土日出勤したりするケースは少なくないでしょう。

夜勤や土日出勤がないと、比較的に収入が多くないのが一般的。時間外労働は手当として割増賃金が発生するからです。「仕事は楽な部署が良いけど収入は増やしたい」という人に試してほしいのは、副業という手段。本業とは別で収入の柱を持つと、心に余裕が生まれます。

以下の記事では筆者が在宅で毎月のお小遣いの増やし方を紹介しているので、平凡サラリーマンでも手に入れた"収入を増やす方法"に興味のある人は、こちらも併せて読んでみてください。

3. 人間関係が良好な仕事場を選ぶ

人間関係が良好な仕事場は、仕事がやりやすく長続きしやすいことも重要なポイント。そのため、人間関係が良好な仕事場を選ぶことも、楽な部署を選ぶポイントです。

人間関係が良好な仕事場かどうかは、面接で会社の雰囲気や社員の様子を確認することで判断することができます。面接で会社の雰囲気や社員の様子を確認するとき、「人間関係が良好な仕事場の特徴」は以下をヒントにしてください。

• 社員同士が笑顔で接している
• 社員同士が積極的にコミュニケーションをとっている
• 社員同士が助け合っている
• 社員同士が尊重し合っている
• 社員同士が信頼し合っている

これらの特徴がある会社は、人間関係が良好な可能性が高いです。面接で会社の雰囲気や社員の様子を確認する際には、これらの特徴にぜひ注目してみてください。

また、面接官の態度や言動も会社の雰囲気の判断材料になります。面接官が笑顔で丁寧に対応してくれている場合は、会社の雰囲気が良好である可能性が高いです。逆に面接官が不機嫌で無愛想な態度の場合は、会社の雰囲気が良くない場合もあります。高圧的な印象を抱いたら、上記のヒントを思い出しつつ警戒してみる価値はあるでしょう。

こんな会社には気を付けて！高圧的な面接官に覚えた違和感と辞退の体験談

これは筆者が20代だったときの体験談ですが、面接官(30代の工場長)の態度に高圧的な印象を覚え辞退した会社がありました。具体的には、"給料など待遇を明確に提示しないうちに入社日を急かされ困惑した"というエピソードです。

「今はとにかく人手が足りていない。いつから来れるんだ？」「うちは明日からでも良いから、すぐに決めてくれないかな？」といった言動(言い方もほぼそのまま)で、今でもハッキリ覚えています。その後に「基本給など待遇を教えてください。家内に相談もしたいのです。」と返したところ、ここでは書けないようなひどいことを言われました。（笑）

結局、私は他の会社に転職を果たしたところ、辞退した会社は翌年に倒産。人員募集が頻繁にある企業は、事業拡大でなく退職者が多いケースもあるのでご注意ください。

製造業で楽な部署を選びたい人に知っておくべき注意点

楽な部署を選ぶ際は、以下の注意点も考慮してください。

• 給与や福利厚生は十分か
• 将来性はあるか
• 自分のスキルや経験に合っているか

給与や福利厚生で特に気になる部分は、求人情報に書かれている内容を把握しつつ面接でも直接確認することをおすすめします。聞かれなければ答えないつもりの面接官もいるかもしれないためです。私は賞与のことを聞かずに転職を決めた会社で、"ボーナスなし"の苦境を経験した失敗談も持っています。（笑）

将来性についても、事前にしっかりと調査しておくと良いでしょう。製造業のなかでも今後数年をかけて伸びていく品目もあれば、衰退していくジャンルもありますので。また、前述しましたが「人手不足＝事業拡大」とは限りません。参入している市場が魅力的な会社でも、人間関係や経営方針などの不満から退職者が後を絶たないケースも。

スキルや経験が活かせるかどうかも重要なポイントです。好きなことや得意なことを仕事に活かせる部署を選ぶのは合理的と言えます。前述のとおり、スキルの話で注意してほしいのがあまりにも単調すぎる作業(パソコンでの簡単な入力など)は、将来性の観点で不利になる可能性が高いこと。

なぜ注意が必要かと言うと、「機械的なパソコン作業は、今後AIに取って代わられていく」ことが懸念されているからです。人間よりコンピュータの演算の方が、圧倒的に早く正確なのは言うまでもありません。部品の簡単な組み立て作業なども、ロボットによる自動化が進んでいます。

中小企業ではまだまだ自動化が進んでいませんが、将来的に機械に置き換わっても続けていける部署を狙って自らスキルを高めていくと良い所感です。これらの点を考慮して、自分に合った楽な部署を選ぶようにしましょう。

【まとめ】未経験者にオススメしたい製造業の楽な部署の選び方と注意点

今回は、未経験者にオススメしたい製造業の楽な部署の選び方と注意点について、経験値や失敗談も添えて解説してきました。自分に合う業務や部署を選ぶことは大切ですが、給与などの待遇面や将来性もふくめて考えていくことはさらに重要です。

以下の記事ではパソコンを使った一般的な仕事内容や実際の業務事例について紹介しているので、リアルな事務作業をもっと詳しく知りたい人は、こちらもぜひ併せて読んでみてください。

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