- サラリーマンとしての生活や働き方が、オワコンだと言われる理由や背景は?
- 今のままだと将来が不安・・・サラリーマンとしての方向性やキャリアを見直した方が良い?
- 自分のフリーランスへの適正も知りたい!ほかにはどんな働くオプションがある?
サラリーマンは、かつて日本の社会を支える主役でした。しかし、近年ではAIやIoTなどの技術革新によって仕事の自動化が進み、サラリーマンの需要が減少しています。少子高齢化による労働人口の減少もまた、サラリーマンの将来を不透明にしてきました。
このような状況の中、サラリーマンは本当にオワコンなのでしょうか?フリーランスの人の割合は、現在どれくらいなのでしょうか?あなたはフリーランスへの適正がどれくらいあるのでしょうか?
今回は、サラリーマンがオワコンな5つの理由を解説するとともに、あなたのフリーランス適性を診断します。
サラリーマンがオワコンと言われる5つの理由
サラリーマンがオワコンと言われる理由を、5つ挙げます。
- 仕事の自動化が進む
- 少子高齢化による労働人口の減少
- 仕事のやりがいが低下
- 終身雇用制の崩壊
- 働き方の多様化
サラリーマンはオワコンなのではなく、変化のときを迎えていると言えるでしょう。サラリーマンとして生き残っていくためには、自分のスキルや経験を磨いて新しい働き方を模索する必要があります。
仕事の自動化が進む
近年、AIやIoTなどの技術革新によって仕事の自動化が進んでいます。これにより、多くのサラリーマンの仕事が機械に取って代わられる可能性が高まってきました。
AIは論理的な仕事が得意で、人間では不可能なほど正確で効率的な判断を行うことができるから合理的なのです。
例えば、コールセンターやデータ入力などの単純作業は、すでに機械で自動化されています。ネットやスマホでよく見るチャットロボットなんかも、その一例ですね。ほかには会計やマーケティングなどの専門的な仕事も、機械で自動化される可能性があります。
注目が集まるDX(デジタルトランスフォーメーション)
デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、デジタル技術を活用して企業のビジネスモデルや組織、プロセスを変革することです。DXにより、企業は新たなビジネスモデルを創造したり効率的な組織運営を実現できます。
少子高齢化による労働人口の減少
日本は少子高齢化が進んでおり、労働人口は減少しています。これは企業にとって人材不足につながり、サラリーマンの需要が減少する可能性も。業界や企業によっては人材の確保に喘ぐ昨今ですが、機械やAIであれば人的リソースに左右されません。
また、労働人口の減少に加え企業の業績が悪くなれば、給与水準も低下する可能性があります。労働人口の確保ではなく、AI導入により俗人化からの脱却を目指す企業は今後も増え続けると見て良いでしょう。
仕事のやりがいが低下
サラリーマンがオワコンになる理由の一つに、仕事のやりがいが低下していることが挙げられます。作業の単純化も原因のひとつでしょう。
例えば私が務めている製造業の会社では、ここ数年で業務のマニュアル化が進められてきました。技術継承しやすいことや合理的になるメリットがありますが、マニュアル人間を育てる要因にもなっていると感じています。
「作業の目的化」といって、新しい作業者に本来の目的が伝承されずに、作業そのものが目的であるかのように引き継がれてしまう現象が散見されるからです。これでは後から配属されてきた人にとっては"この作業をしているのがなぜか"について、わからないままやらされていることになってしまいます。思考停止でただやるだけの作業はシンドイと感じる人って、かなり多いですよね。
自ら本来の仕事の目的や本質を見抜いて必要な対策や有効な業務改善を実行できると、仕事のやりがいを見つけられるでしょう。
終身雇用制の崩壊
終身雇用制とは、企業が従業員を採用したあと定年まで雇用し続けることを約束する制度です。しかし近年では、企業の業績悪化や人材の流動化が進んでいることが原因で終身雇用制が崩壊しつつあります。
例えば業績が悪化した企業は、コスト削減を行う必要が出てきます。その一環として従業員の削減を行うことも、無いとは言えません。終身雇用制では企業が従業員を解雇することはむずかしく、業績の悪化に歯止めをかけることができなくなる可能性も。
人材の流動化が進んでいることも、終身雇用制の崩壊を加速させています。近年では転職が当たり前になってきており、従業員は企業に長く勤め続けるとも限りません。そのため企業は従業員に投資する意欲が低下し、終身雇用制を維持するコストを支払う意欲が低下したと言えます。
終身雇用制が崩壊すると、サラリーマンは企業に定年まで雇用されるという安心感を失い、転職や独立を余儀なくされる可能性が高まります。
とは言え一方では新しいチャンスでもあります。終身雇用制が崩壊するとサラリーマンは自分のスキルや能力を活かして、より良い仕事を見つけたり独立したりすることで、自分の人生をより自由に選択できるようになるキッカケにもなりました。
終身雇用制の崩壊はサラリーマンにとって大きな変化ですが、サラリーマンはこれらの変化に対応し新しい時代を生き抜く必要があります。
働き方の多様化
働き方の多様化とは、従来のサラリーマンの働き方とは異なる新しい働き方のことです。例えば、フリーランス、リモートワーク、副業などが挙げられます。
以下は、いくつかある働き方の多様化が進む理由です。
- インターネットの普及により、場所を問わずに仕事ができるようになった。
- 企業のグローバル化により、海外で働く機会が増えた。
- 少子高齢化により労働人口が減少し、企業は従業員の流動化を受け入れざるを得なくなった。
- 働き方改革により、従業員のワークライフバランスを重視するようになった。
働き方の多様化によるサラリーマンにとってのメリット・デメリット
働き方の多様化によるサラリーマンにとってのメリット・デメリットは、以下が挙げられます。
メリット
- 自分の好きな場所で、自分の好きな時間に仕事ができる
- 基本的には、自分の好きな仕事ができる
- 自分のスキルや経験を活かして、より多くの収入を得られる
デメリット
- 収入が不安定になりがち
- 社会保障が受けられない場合もある
- 孤立したり、孤独を感じたりする可能性もある
働き方の多様化はサラリーマンにとって新しい選択肢を与えてくれると同時に、新しいメリット・デメリットも伴います。これらのリスクを理解した上で、あなたのライフスタイルに合った働き方を選択することが大切です。
フリーランスの割合
フリーランスには、本業フリーランスと副業フリーランスがあります。フリーランスの収入のみで生計を立てるのが本業フリーランス、会社員など本業を持ちながら別の収入源として稼ぐのが副業フリーランスです。
本業・副業それぞれフリーランスが占める割合は、以下の「内閣府政策統括官(経済財政分析担当)」資料が参考になります。
フリーランス相当の働き方をする者の全就業者に占める割合は、本業及び副業フリーランス合計で5%程度であった。そのうち本業については3%程度、副業については2%程度であった。米国と比較可能な本業フリーランスは、米国では 6.9%であり、日本はその4割程度の割合であった。
出典:政策課題分析シリーズ17(全体版(印刷用)) (cao.go.jp)
全就業者に対する本業および副業フリーランスの割合は、合計で5%程度。アメリカに比べるとおよそ4割ほどです。
あなたのフリーランス適性は?
サラリーマンがオワコンと言われることは、フリーランスを目指す人にとってはチャンスです。フリーランスは、自分のスキルや経験を活かして自分のペースで仕事ができるという大きなメリットがあります。サラリーマンには、なかなかできることではありません。
また、フリーランスは自分の裁量で仕事の価格を決めることができるため、やればやるほど高い収入を得られるのも魅力のひとつ。前述の働き方の多様化によるサラリーマンのメリット・デメリットでも触れましたが、フリーランスならではの特徴ですね。
ただし、フリーランスには収入が不安定になりがちで、仕事が途切れるリスクがあるなどのデメリットもあります。そのため、フリーランスとして独立する前に自分の適性を慎重に検討する必要があります。
フリーランスに向いている人の5つの特徴
フリーランスは、自分のスキルや経験を活かして、自分のペースで仕事ができるというメリットがあります。また、フリーランスは、自分の裁量で仕事の価格を決めることができるため、高い収入を得ることも可能です。
ただし、フリーランスには収入が不安定になる、仕事が途切れるリスクがあるなどのデメリットもあります。フリーランスとしての独立を考えるなら、あらかじめ自分の適性を慎重に検討してください。
以下は、フリーランスに向いている人の特徴です。
- 自分のスキルや経験に自信がある人
- 自分のペースで仕事がしたい人
- 高い収入を得たい人
- 独立心旺盛な人
- リスクを冒しても挑戦したい人
これらの特徴がある人は、フリーランスとして成功する可能性が高いと言えます。なぜなら、フリーランスは自分の仕事や時間、収入を自分で管理しなければならないからです。これらの特徴がなければ、仕事が遅れやミスにより収入が不安定になったりすることも。
フリーランスとして成功するためには、スキルや経験を磨いて自分のペースで仕事ができる環境を整えることが大切です。自発的に挑戦してゆく姿勢が、ときに必要となるでしょう。自分のスキルや経験を活かすことで、高単価の仕事につながります。さらに、独立心旺盛でリスクを冒しても挑戦できる人であれば、フリーランスとして成功する可能性はさらに高くなります。
フリーランスは、サラリーマンにとっても別の選択肢でありチャンスです。注意すべきは、フリーランスになる前に自分の適性を慎重に検討すること。リスクも伴うので思い付きではなく、準備を万端に整えてから独立しましょう。
フリーランスに向いていない人の5つの特徴
フリーランスは、自分のスキルや経験を活かして自分のペースで仕事ができるというメリットがあります。しかし、収入の不安定さや仕事が途切れるリスクがあるなどのデメリットも。そのため、フリーランスとして独立する前に、自分の適性を慎重に検討してください。
以下は、フリーランスに向いていない人です。
- 安定した収入を求めている人
- 指示に従って言われたことをきちんとこなしたい人
- コミュニケーション能力に欠けている人
- メンタルが弱い人
- 自己管理能力に欠けている人
これらの特徴がある人は、フリーランスには向いていないかもしれません。なぜなら、フリーランスは会社員のように安定した収入を得ることがむずかしいからです。
また、指示に従って言われたことをきちんとこなしたい人は、自分の裁量で仕事の進め方やスケジュールを決めるのが苦手な人も多いでしょう。コミュニケーション能力に欠けている人は、クライアントや他のフリーランスとコミュニケーションをとりながら仕事を行うことが大きな負担になることも。
また、メンタルが弱い人は仕事の量や質に責任を負うことができず、自己管理能力に自信のない人は、仕事や時間と収入を管理することがむずかしいかもしれません。継続していくうえで、収支のバランスはとても大切なのでご注意を。
フリーランスは自由度が高い仕事ですが、それだけ責任も大きい仕事です。権利とともに責任を背負うことになります。自分の適性を慎重に検討し、準備を万端に整えてから独立しましょう。
【まとめ】サラリーマンがオワコンな理由とあなたのフリーランス適性
今回は、サラリーマンがオワコンと言われる理由と、あなたのフリーランス適正を見極めるポイントについて紹介してきました。現状のサラリーマン生活に疑問を持つことは大切ですが、AIやIoTがまだ踏み込みにくい分野で学習を続けたりスキルを身に付けることはさらに重要です。
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