- サラリーマンが偉そうに部下を見下すときって、どんな心理が働いてるの?
- 偉そうな態度を取るサラリーマンはうざいんですが・・・対処法を教えて?
- 自分もまわりから「偉そうなやつ」と思われないように気を付けたい!注意点は?
あなたは、仕事でサラリーマンが偉そうな態度をとっている滑稽なシーンに遭遇したことはありませんか?
周囲から嫌われていることに気付いていない残念なタイプもいれば、うざいと思われてもなりふり構わない無双状態の上司も。彼らは自分の地位や権力を振りかざし、他人を見下したり強制しようとしたりすることがあります。
もちろん、筆者がいま働いている会社にも実際に何人か居ますし、これまで勤めてきた職場でもたびたび目撃してきました。どこの会社や組織にも一定数は存在すると思われる、"残念な個体"です。(笑)
そんな偉そうなサラリーマンには、一体どんな心理が働いているのでしょうか?彼らを上手いことやり過ごしてメンタルを疲弊させないためには、どうすればよいのでしょうか?
今回は、偉そうなサラリーマンの心理とおすすめの対処法について詳しく紹介します。
偉そうな態度をとるサラリーマンの心理
サラリーマンの中には、偉そうな態度をとる人がいます。彼らが偉そうな態度をとるのは、一体なぜでしょうか?代表的なタイプと特徴を、心理学の面も併せて紹介していきます。
二足歩行型「劣等感の塊」
偉そうな態度をとるサラリーマンの中には、劣等感を抱えている人が多くいます。彼らは自分の地位や能力に自信がないため、他人を見下すことで自分を優位に見せようとしているのです。「劣等感の裏返し」として見ると、腑に落ちることが多いでしょう。
例えば、以下のような態度をとる人は、実は自分の内面に劣等感を抱いていると考えられます。
- 自分の学歴や職歴を自慢する
- 他人のミスを指摘して、自分の優秀さをアピールする
- 周囲の人に命令して、過度に自分の権威を示す
こういうタイプ、いませんか?繰り返しますが、彼らは自分の地位や能力に自信がないため、他人を見下すことで自分を優位に見せようとしているのです。偉そうな態度をとるサラリーマンに出会ったときは、彼らの劣等感につけ込まれないように注意しましょう。
彼らの態度に反応すると、彼らはさらに攻撃的になる可能性もあります。調子に乗りやすいタイプもいるうえに、二足歩行型で移動式なので気を付けたいところ。無視するか、冷静に対応することが大切です。
「権力欲」に溺れる者は藁をもつかむ
偉そうな態度をとるサラリーマンの中には、権力欲が強い人もいます。彼らは自分の地位や権力を使って他人を支配したいのです。権力欲が強い人は、自分の地位や権力に固執し他人を自分の思い通りにしたくて仕方ありません。他人の意見を無視し、自分の意見を押し通そうとする傾向が強い面もあるでしょう。
「縦の関係」の話で紹介しておきたいのが、ピラミッドで例えたこんなエピソードです。
ピラミッドの一番下の人は頂点にいる人を見上げてジェラシーを感じるが、一番しんどいのは一番上の人で、「下に落ちたくない。抜かれたらどうしよう。一番でなくなったら自分には価値がない。」と思って地位を守ろうと、下の人よりも心が揺れやすい。
引用:書籍「もしアドラーが上司だったら」
「人と比べる」ことは"上下"や"優劣"でものごとを考えていて、永遠に心の平穏は訪れない。これを「縦の関係」と呼ぶ。
勇気のない人は自分には存在価値がないと思い、必死に機能価値を求めて競争する。勝利して他人から評価されなくては自分には価値がなくなると焦っている。
つまり、ピラミッドの頂点に立つ人が一番しんどい。
他人を脅したり威圧したりして、自分の権威を示すこともあります。権力欲が強い人は、自分の地位や権力に満足することができません。常にさらなる権力を求めていくしかない生き方って、寂しいですよね。
権力欲が強い人は自分の欲望に溺れ、周りの人を見下すようになります。自分の欲望を満たすために、他人を傷つけることもためらいません。周りの人から嫌われても何でも、手段を選ばないタイプもいるのでご注意を。
自信と勇気の欠乏を自ら晒す「攻撃性」
攻撃性の強い人は、自分の意見や主張を押し通すために他人を威圧しようとします。自信がなく傷つくのを恐れていたり、自分の存在を周囲にアピールしたいからという場合もあったりするでしょう。
攻撃的な人には、以下のような特徴があります。
- 自分の意見を押し通そうとする
- 他人の意見を受け入れない
- 他人を批判したり、攻撃したりする
- 自分の欲求を満たすために、他人を傷つける
- カタカナ言葉やむずかしい言い回しを多用する
攻撃的な人に対処するには、以下のようなことを心がけましょう。
- 彼らの意見にいちいち反論しない
- 彼らを批判したり、反撃したりしない
- 彼らの欲求を満たそうとしない
まわりの意見より自分の意見だけを押し通そうとしたり、自らの欲求を満たすために相手を傷つけたりする攻撃性の高いタイプは、いちいち反論や批判をしないのが得策です。
かと言って肯定すると相手の欲求を満たしてしまうことになり、第二波・第三波を浴びて巻き込まれる危険性を伴うので注意してください。とは言え相手が自分の反応を伺っているときもあるでしょう。そんなときは「同意しないけど共感する」という、アドラー心理学にならった聞き方がおすすめです。
カタカナ言葉や専門的なむずかしい用語を多用してくる場合も、気を付けてください。心理的に「自らの精神が崩壊しないように、知の世界へ逃げ込んでいる」可能性がありますので。
攻撃的な人もまた、自分の欲求を満たすために相手や周囲を傷つけることへの抵抗感が低いです。
みんなは笑いました【実録】サラリーマンの偉そうな態度が招いた不幸
偉そうな態度を取り続けた"うざいサラリーマンの末路"が気になるあなたへ、こんなエピソードを紹介します。
私にもかつて、偉そうな態度をとりがちな同僚Aがいました。最初のうちこそ周囲も気にしないよう振舞い、ベテラン社員たちの指導のもと封じ込まれていた時期も。しかし時の流れとともに権威ある実力者たちが引退していくと、しだいに自分勝手な言動がエスカレーション。
いわゆる"ヒラメ管理職"で、出世するほど周囲からの陰口も雪だるま式に増幅。上司のいないところではネガティブな発言ばかりが目立つことから、社内だけでなく外注業者からも嫌われるようになっていきました。
会社や仕事に対する不平不満を吐露していたわりには、役職に就いた途端にユニフォームがデニムからスーツに変わったとき、現場や外注業者の人たちから大いに笑われていたのは懐かしい話です。
ヒラメ管理職とは
自分より立場が上の人にはゴマをすったりご機嫌を伺うが、部下の気持ちは一切考えない"嫌われる上司の典型"。人事部門からも困られがちで、部下への暴言のほか、パワハラやセクハラなど問題を起こすことも。
実力や求心力、カリスマ性など何か持っているサラリーマンは一目置かれるものです。一方で役職や立場など個人の損得によって手の平を返したりあっけなく裏切ったりする人間は、相応の評価を買うのが相場でしょう。周囲の人たちもスグに気づくものです。
嫌気がさして会社を去る部下たちが後を絶たず、いまではAの孤立がさらに加速しています。「嫌われ役」と「嫌われ者」には明確な違いがあるものだと、あたらめて学びました。
偉そうな態度をとる"うざいサラリーマン"への対処法
偉そうな態度をとるサラリーマンには、どのように対処すればよいのでしょうか。注意するべきは、いちいちまともに相手をしないこと。ここでは、偉そうな態度をとる"うざいサラリーマン"への対処法をご紹介します。
冷静に接する・場合によっては無視する
偉そうな態度をとる人に反論したり、怒ったりするのは逆効果。相手をさらにヒートアップさせてしまうだけだからです。うざいサラリーマンに、うざい度をさらにアップさせてしまうのはおすすめできません。冷静に接し、相手に反応を与えないようにしましょう。
人は「返報性の法則」と言って、"相手から受け取ったら自分も返したくなる心理"がはたらくことを意識してみてください。
ほとんどの人は、「プレゼントをもらったらお礼を返さなきゃ」って思うことがあるはずです。逆に、嫌がらせをされたらどうでしょう?良い気分にはならないし、場合によっては仕返しをしたくなる人も少なくないかもしれません。
良いことをしてもらったら良いことでお返しをしたくなるし、悪いことをされれば悪いことでお返しをしたくなるものです。ポジティブにはたらけば"ご恩返し"になり、ネガティブにはたらくと"復讐"につながります。
では、相手の言動に反応しないためには、どうすべきか?
おすすめなのが、先にも紹介した「同意しないけど共感する」方法です。いくら偉そうで言動がうざいとはいえ、あからさまに無視するのもちょっと・・・と気が引けてしまう人は、「ああ、この人はいまウ〇コしたいんだな、きっと・・・」とでも思って差し上げてください。(笑)
偉そうな態度をとる人に反論しても、逆効果になることが多いもの。そのような場合は冷静に接したり無視したりして、自分の仕事に集中するのが得策と言えます。
上司に相談する
偉そうな態度をとる人が自分の上司の下で働いている場合は、上司に相談しましょう。上司が対応してくれることもあるからです。
他の人からも同様の声が上がっていたら、上司や人事から何かしらの対処が施される可能性も高まるはず。少なくとも、あなたが嫌がっていることを認知してもらうキッカケになりますから、マイナスではないでしょう。
会社などの組織では、一定数の確率で"うざいサラリーマン"が存在するものとはいえ、あなたが一方的に苦しめられるのは良くありません。どうしても耐えられない場合は、相談してみてください。
転職する
転職するのもまた、ひとつの手段です。転職することで新しい人間関係を築いて、新しい環境に身を移せますので。
前述の冷静に接することや、上司や周囲の人に相談しても解決されない場合は、メンタルが崩壊する前に検討していくのも良いでしょう。リスクは伴いますが、環境の変化が人を助けた事例が多いのは周知のとおり。
相性の良い上司や部下が多い職場環境や、あなたに合った職務適正なども大切なポイントです。
本気で何かを変えようと思うなら、意識を変えようとするのはおすすめできません。意識ではなく、具体的な何かを変えなければならないからです。
「自分はどんな上司と相性が良いのか知りたい」「将来的な転職に向けて情報収集したい」という人は、キャリアに応じた簡単な質問に答えるだけで無料で診断できる、こちらのサービスもぜひご検討ください。
まわりから「偉そうなやつ」と思われないための方法
誰でも、知らず知らずのうちに偉そうな態度を取ってしまうことがあるものです。しかし、偉そうな態度をとってしまうと、周囲から煙たがられてしまうかもしれません。そこで、まわりから「偉そうなやつ」と思われないために、いくつかの注意点をご紹介します。
相手の立場を尊重する
偉そうな態度をとってしまう人の多くは、自分の立場や経験を過信しています。しかし、周囲の人は必ずしもその立場や経験に理解を示してくれるとは限りません。
相手には相手の考えや価値観があると意識することは大切です。相手の立場を尊重し、謙虚な態度を心がけましょう。
相手の意見を尊重する
自分の意見と違う意見だったとしても、相手の意見を尊重することが大切です。相手の意見を頭ごなしに否定したり馬鹿にしたりすると、相手に不快な思いをさせてしまいます。
何度も書いてきましたが、"同意できなくても共感する"ことが大切です。相手の意見を尊重して、互いに意見交換しやすいポジティブな環境をつくってください。
相手の話をよく聞く
偉そうな態度をとる人は、自分の話を一方的に話してしまうことが多いです。さらに良くないのが、しだいにテーマが変わっていって脈略のない話になってしまうパターン。
話し上手は聞き上手、とも言われます。相手の話をよく聞くことで、相手の考えや気持ちに理解を示すことができるでしょう。
自分の意見を押し付けない
自分の意見を押し付けてしまうと、相手の反感を買ってしまいがちです。自分の意見を伝えたいときは、相手の意見を尊重したうえで丁寧に伝えるようにしましょう。
とは言え、どうしても自分の意見を主張したい、説得したいといったシーンもあるでしょう。そんなときは、PREP法(プレップ法)で伝えてみてください。
PREP法とは、Point(主張)、Reason(理由)、Example(具体例)、Proposition(提案)の頭文字をとったものです。PREP法を使うことで、自分の意見を明確に伝え、相手に納得してもらいやすくなります。
たとえば、あなたが「新製品を販売すべきだ」と主張したい場合、PREP法を使った伝え方は次のとおりです。
- Point:新製品を販売すべきだ。
- Reason:現在の製品の売上は伸び悩んでいる。
- Example:新製品は、現在の製品よりも機能が優れている。
- Proposition:新製品を販売することで、売上を伸ばし、利益を拡大する。
このように、PREP法を使って自分の意見を明確に伝えることで、相手に納得してもらいやすくなります。
どうしても自分の意見を主張したい、説得したいといったときは、PREP法を使って自分の意見を明確に伝えてみましょう。
感謝の気持ちを持つ
周囲の人から助けてもらったときは、感謝の気持ちを伝えましょう。感謝の気持ちを伝えることで、周囲の人から好感を持ってもらえるであろうこと請け合いです。
感謝の気持ちを伝えるのはとてもカンタンで、「ありがとう」という言葉を贈るだけ。誰でも無料でスグにできるので、コスパがかなり良いんですよね。(笑)
日本人にありがちなんですが、まわりの人から助けてもらったとき、反射的に「すみません」と言うクセがあったり心当たりがあったりする人は、「ありがとう」に置き換えてみてください。
誰かの役に立ったとき、言われて嬉しいのは私なら後者です。
【まとめ】サラリーマンが偉そうな態度をとる心理と対処法
今回は、サラリーマンが偉そうな態度をとる心理と対処法のほか、自分もまわりから「偉そうなやつ」と思われないための方法を紹介してきました。
心理を把握して対処しつつ自分も偉そうにならないよう努めることは大切ですが、悩んでいることは意識するだけではなく具体的に行動に移し実践していくことはさらに重要です。
以下の記事では、ありきたりで平凡なサラリーマンのつまらない日常を脱出する方法について解説しています。
「現状のサラリーマン生活に悩んでいる」「自分の人生を会社員だけで終えることに疑問を持っている」という人は、ぜひこちらも併せて読んでみてください。
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